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赤い 何もかもが赤い
さっきの何かが落ちてきた後
気がつけば 周りは赤い色にそまっていた
「ど、どうなってるんだ?……っ! 光梨!?千鶴!?」
赤く染まったのは世界だけじゃなかった
光梨も千鶴も 赤く染まって 時が止まったかのように動かない
「二人とも!!しっかりしてよ!!」
僕の叫びは 辺りに虚しく響くだけ
二人は何も答えてくれなかった
「光梨……千鶴……」
今ここで動いているのは僕一人
そう認識した瞬間 恐怖感が僕の心を蝕んでいく
「う、うわぁぁぁ!」
思わず その場から走りだしてしまった
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