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僕の博士は降霊術師
誰だって、
何だって降霊してくれる
アウストラロピテクス
日本で言えば
貝殻をピンセットにしてた貝塚の人とだって会話が
できるんだ
信じる者には
楽しさ100倍さ
ある日
僕はこうお願いした
僕の前世と話がしてみたい
博士はこう言ったよ
何で自分に興味があるんだい？
そりゃぁ
何でも知りたいからさ
自分が進化する
手助けにもなるし
自己啓発か
博士は笑って
降霊してくれた
現れたのは
戦後時代の落武者だ
「どうして僕に
生まれ変わった？」
彼は答えた
「生きる術を見つけたよ
絶対に死なない事だ」
僕は、ア然とした
そりゃあ、
僕だって死ぬ事なんて
考えた事ないよ
誰でも、そうさ
だがしかし
'絶対'なんてあるのか？
落武者は、こう答えた
「死んだ理由を考えたんだ
自分で
死に場所へ行ったんだ
わかっていれば
行かないだろう？」
僕は答えた
「君は
何処で死んだんだ？」
「僕の先祖が
お家断絶と引き換えに
相手の一族を殺した戦争さ
源平の争いだ」
知ってりゃ
誰でも行かないよ
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