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私はグチャグチャの赤い塊を退かして、浅田君に近寄ろうと手を延ばした。
浅田『来…るな。』
千里『え…?』
浅田『来るな!』
私は血の海のでゆっくり立ち上がった。
千里『どうして…?私達は恋人同士じゃない…』
浅田『来るな…来るな…お前なんか…彼女じゃない…』
私は愕然として赤い塊の上に膝をついた。
ベチャッと音が鳴り響く。
千里『…どうして…?私達を妬む者はもう原型すらないのに。』
私は塊の一部を掴み上げる。
グチャ…
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