プロローグ

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物心ついたころには周囲の人間は僕を恐れ、どんどん離れていった。 両親も先生も友達でさえも…… そんなことをしても意味がないのにな、と心の中で馬鹿にしていた。 その反面、1人になるのはとても寂しくて毎日どこかで泣いていた。 そんな日常が続いていくうちに僕は疑心暗鬼になっていった。 人と接することが極端に少なかったからなのか、それとも全ての元凶となったこの“眼”のせいなのか…… 小学6年生のとき僕の心に変化が現れた。 人が信じられないのなら自分だけを信じていけばいいんだと思い始めたからだ。 そして中学に上がると同時にもう1人の自分が誕生し、めでたく僕は二重人格者になった―――
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