プロローグ

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プロローグ

月が綺麗な夜だった。   窓の外に猫がいた。   開け放していた窓から僕の部屋に入ってきた。   読みかけの本から栞を抜き取り、くわえて出ていった。   反射的に追いかけた。   目の前の猫が、草の茂みに逃げていく。   僕も後を追い茂みに入る。   抜けた先は街だった。
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