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「そんなこと今更説明されなくてもわかってるわよ」
アメの声のトーンがどんどん低くなっていく。
「何でアンタが持っていたはずの銃を、さとみちゃんが持ってるのよ」
「いつオレが持ってるなんていった?」
「!!?」
アメはその一言で「……あぁ…そーゆーこと」と、小さく呟いた。
「ちょうどその後だ。『小野寺が沢咲に銃を渡した』のはな」
そう。
その時に私は萩野の作戦に組み込まれたのだ。
マヤが一人で私達の所に戻ってきた後に起きた爆発。その時、それに紛れてマヤは私の懐に入り、服の中に隠していた銃を私達のスカートの中に押し込んだ。
足を怪我をしていたから、立ち上がる必要はなくアメは気づかなかったのだろう。
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