TЯAP 6

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「………何?さとみちゃん……何でさとみちゃんがそれを……?」 アメは一定の距離を保ったまま私の方へ振り向いた。 「アメ……その携帯を渡して……」 「………携帯を?」 「いいから。この状況で渡せないわけないよね」 「脅しってこと……?」 残る柱は2本。 あと1本でも破壊されたら、間違いなく体育館は崩壊する 誤って爆弾魔(ボマー)以外を銃で撃つと、ランダムで柱の爆弾が爆発する。 つまり爆弾魔(ボマー)でも、生徒(プレイヤー)でも、今撃たれたら確実にゲームオーバーなのだから、アメの言う通り充分な脅しになる。 そして、私の予想通りだとしたら、このアメの携帯電話は……… 「………起爆スイッチ」
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