TЯAP 6

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携帯電話の液晶にはこの体育館の見取り図と、柱と数字キーが連動した表示。 このボタン一つでドカンとやっていたわけだ。 そして私は銃を構えたまま、その携帯をポケットにしまった。 「爆弾魔(ボマー)は機械でも、萩野でもなく…………アメだったんだね」 「……………」 アメは軽く俯き、微笑んで答えた。 「…………あーぁ、ばれちゃったかぁ……」 長い黒髪をかき上げ、その下から見えるアメの顔は不気味な笑みをしていた。 「そうよ。私八千草アメこと、第4のTЯAP爆弾魔(ボマー)なのでした。よくわかったわね?」 …………自白。 できれば『萩野から聞いた時』から嘘であって欲しかった。
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