TЯAP 6

40/65
5364人が本棚に入れています
本棚に追加
/406ページ
「いつ気づいたの?さっきの萩野の電話で?」 「うん。萩野はこう言った……」 『爆破直前直後の八千草の行動に気をつけろ。決して八千草から目を離すな』 「………仕掛けるタイミングは任せるって、そして電話が切れた。爆弾が爆発する時、いつもアメ携帯を手に持っていたよね」 「……なるほど。それでカマかけてみたってか。やっぱ萩野はわかっていたわけね。恐ろしいヤツ」 なぜだかアメの笑みには余裕すら見えていた。 まるで初めからこうなる風になるのがわかっていたかの様に 。 「萩野も意地悪なヤツね。わかってたなら自分でトドメを刺せばいいのに、さとみちゃんに重役任せるなんてねぇ?」 「オレに対してはお前、警戒心剥き出しだっだろ」 その声と二つの影は、アメの背後の暗闇から現れた。 「萩野!マヤ!無事だったんだ!」 「当たり前だ」 驚いてる私とは裏腹に、アメは苦虫を潰した顔で二人を睨んだ。
/406ページ

最初のコメントを投稿しよう!