TЯAP 6

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「どうした八千草?オレが生きてるのが腑に落ちない様な顔だな。通話が途切れたぐらいで死んだと思ったのか?それにオレの失格通知は届いてないはずだが」 「…………」 「なんだったら初めから説明してやろうか?」 「…………くっ」 さっきまでまるで余裕な顔の、アメが急に顔色を変えた。 私は何故だかふと気になってしまった。 「沢咲のくだらない推測の爆弾魔(ボマー)機械説から説明してやる」 勝手に話を進められた上に、カチンとくる一言で説明は始まった。 「最初の開始時のメールではこう書いてあった」 『もし誤って、爆弾魔(ボマー)以外のプレイヤーを撃ってしまった場合、ペナルティとして、支柱に仕掛けられ爆弾6機の内ランダムで一つ爆破する』 「もし爆弾魔(ボマー)が機械ならば『誤って』などと書く必要性がない。機械と人を誤る訳がないからな」 何故か私の心にグサリと刺さった気がした言葉だった。 萩野め…… 「それに八千草は疑問も持たず賛同した。探索の隙を狙って脱出しようとでも考えたんだろう」 「ええ、そうよ。それで終わらせるつもりだったわ」 萩野はそこまで読んでいたなんて、本当に恐ろしいヤツだ。
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