TЯAP 6

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「だがそう上手くはいかなかった」 「萩野が探索方法を提案したからっつーわけだね」 ようやくマヤが口を開いた一言は、補足説明だった。 一人ずつでは逃げられてしまうから、わざわざ萩野は二人一組で行動させたってこと。 「オレと探索していては逃げれない、怪我をした沢咲と一緒では怪しまれる。だから次の機会を狙った。それが小野寺との探索時だ」 「ウチィッ!?」 マヤはそこまでは聞いてなかったらしく、マヤは例の如くの驚きをした。 「そこでも脱出は叶わなかった」 「その前に萩野が行方をくらましたからだね」 私はまるで掛け合い漫談の様にちょくちょく入ってくるマヤはあえて、スルーした……… それにしても、これも計画の内だったってこと、私は怪我をしていてそんなこと知らなかったから今頃その計算高さに驚いていた。
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