TЯAP 6

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「それからオレはずっと体育館入口に潜んでいたさ。爆弾魔(ボマー)が入口近くの支柱を爆破できないことはわかっていたからな」 入口を爆破してしまっては、爆弾魔(ボマー)自体も脱出出来ないから…… 「もちろん小野寺もだ。沢咲に銃を渡した後は混乱に乗じて入口にくる様にな」 「へへへぇ~、名演技だったぁ?」 確かに私も騙されたくらいの名演技だった。 ギャルなんて辞めて演劇部にでも入ればいいのに、なんて心の中で呟いてみた。 「後は沢咲の言った通りだ。初めから八千草は怪しいとは思っていたがしっかりとした確証が欲しかった。だがまさか携帯が起爆スイッチだとは思わなかったがな」 「それはお前の手柄だ」と、いう感じの目線を送ってきたので私は少し嬉しくなってしまった。
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