TЯAP 6

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「なんで……なんでアメがこんなこと……」 私は体と声を震わせてアメに問い掛けた。 それを察したのかアメは顔を上げて私を見て答えた。 「………金の為よ」 え………? 返ってきた答えは意外にも俗的なものだった。 「実はこのTЯAP HiGH SCHOOLが始まる前に、主催者らしいヤツから電話が来て、『生徒に紛れ込み内通者になれば、報酬を与える』って。それに目が眩んだだけよ」 アメの口からは想像もつかない言葉を聞いた私は、座っているにも関わらず腰が抜けた感覚になった。 「さらに脱落者が出る度に即座に報酬を振り込まれ、学校から脱出出来たら更に莫大な報酬を振り込まれる。こんなおいしい話滅多にないわよ」 そうアメは笑いながら言った。 私は銃を握る手を緩めんとばかり気を使っていると、涙が頬を伝う感触がした。 「アメ………どうして……そんな…のって………アメじゃない……よ……」 以前から知っているアメならこんな事言うはずがない。 そう自分に言い聞かす。 涙がもう止められずにいた私にアメは………
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