TЯAP 6

48/65
前へ
/406ページ
次へ
「さぁ、もう終わらせて。私をその銃で撃てば第4のTЯAPはクリア。体育館の扉も開くはずだから」 そう言って肩の力を落とし、アメは目を閉じた。 私は腕に力が入らず、目を閉じたのを良いい事に銃を下ろしてしまった。 絶望したのだ。 先程の言葉は予想以上に私の精神を貫いた。 周りを犠牲にしても自欲を手に入れたがる。 人って…汚い物…… 「沢咲……」 私を見兼ねた萩野は、私に近づき手を伸ばす。 気づいた時には私の手に銃はなかった。 「萩野!?」 私が見上げた時には既に萩野はアメに銃口を突き付けていた。 アメも目を開け、微笑んだ。 「やっぱアンタは容赦ないわね」 「人聞きの悪い事を言うな。オレ達には時間がないんだ」
/406ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5367人が本棚に入れています
本棚に追加