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「さぁ、もう終わらせて。私をその銃で撃てば第4のTЯAPはクリア。体育館の扉も開くはずだから」
そう言って肩の力を落とし、アメは目を閉じた。
私は腕に力が入らず、目を閉じたのを良いい事に銃を下ろしてしまった。
絶望したのだ。
先程の言葉は予想以上に私の精神を貫いた。
周りを犠牲にしても自欲を手に入れたがる。
人って…汚い物……
「沢咲……」
私を見兼ねた萩野は、私に近づき手を伸ばす。
気づいた時には私の手に銃はなかった。
「萩野!?」
私が見上げた時には既に萩野はアメに銃口を突き付けていた。
アメも目を開け、微笑んだ。
「やっぱアンタは容赦ないわね」
「人聞きの悪い事を言うな。オレ達には時間がないんだ」
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