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「…………さとみちゃんが私を助けてくれたからよ」
「!?」
私は驚いて顔を上げた。
「内通者と言ってもTЯAPの答えを知ってる訳じゃない。二者択一もさとみちゃんに助けられたし、ここでもまた助けられた」
確かに。
二者択一もここで照明が落ちて来た時も私はアメを助けた。
「だから決めてたのよ。さとみちゃんだけは絶対助けたいってね」
「アメ………」
内心少しほっとしていた。
また私の知ってるアメに触れた気がしたから。
でもそれも長くは続かない。
それをアメもわかっているから、萩野に言ったんだ。
「だからこそ萩野。早く私を撃って、ここから出るのよ。アンタの言う通り時間がない」
「…………八千草。オレからも一つ聞かせろ」
萩野さアメを睨みながら言った。
気のせいかその時の萩野の体が少し震えていた気がした……
「この後お前は……どーなるんだ……?」
「……………さぁね」
そう言葉を濁らせたアメは、ゆっくり目を閉じて言った。
「萩野………お願い」
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