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赤外線銃で爆弾魔(ボマー)を撃てば私達の勝利で扉は開かれる。
それでこのTЯAPは終わり。
ただそれだけの事だと思っていた。
萩野がその引き金を引く瞬間までは。
そして一瞬で私達は凍りついた。
「え…………?」
引き金を引いた瞬間に、耳を裂く様に轟いた銃声と、アメの体から吹き出る大量の血液が私の視界に広がった。
「い…………ゃ……」
何よ……………
これ………
「いやぁあああああああ!!」
その凍りついた沈黙を裂く様に私は叫んだ。
「アメ!?」
「八千草!?」
それに乗じてマヤと萩野も駆け寄り、倒れたアメの体を支える。
「なんなのよこれ!?赤外線が出るんじゃなかったの!?」
「いや違う!!この銃から発した弾じゃない。おそらくこの暗闇を利用して本物の銃で撃ってきやがった…………敗者を完全に処分する為って事かッ!!!」
誰もが予想しえなかった事に私達が錯乱している間に、体育館の扉が大きな音を上げて開かれていく。
「見て、扉が……」
「ここから出て早くアメを手当しないと!?」
そう私が言ったのもつかの間。
更なる悲劇が私達を襲う。
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