TЯAP 6

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「萩野ッ!!!?イヤッ!!まだアメが……!?」 「駄目だッ!!もう戻っている時間はないッ!!!!!」 落ちてくる天井と同時に、開いたはずの、体育館の扉がゆっくりと閉まろうとしていた。 「ウソッ!?閉まるなよこの扉ぁー!!?」 自動で閉まる扉に抵抗するマヤ。 私達と扉とは、まだ距離がある。 確かに私を担いでアメの元へ戻ることは……… 「でも……それでも!!?アメがッ!!?」 もう萩野も私の言葉に耳を貸さなくなった。 それからも私は、涙を流しながら、叫んだ。 声を枯らして名前を呼んだ。 それも無情なくらい 暗闇に掻き消されていった。
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