5367人が本棚に入れています
本棚に追加
「何か……何か理由があったんだ…きっと。じゃないとアメがあんなことするわけがない……」
「いい加減にしろ!!そんなこと言っても、もう確かめようがないだろう!!」
萩野は私に怒鳴りつけた。
そんなのわかってるけど……
絶対自欲の為なんかじゃない。
「もし……もしアメが自欲の為に人を犠牲にする人間だったなら………私なんかを助けたいなんて言わないよ………」
「まだ言うのか!!お前は!!?」
恐ろしい剣幕で、私の肩を掴んで、私は萩野の強い力に引っ張られた。
その時………
カタンッ…………
「…………?」
何かが私のポケットから落ちる音がした。
「アメの………携帯……」
……そうだ。起爆スイッチを確かめる為に私が預かったんだった。
私はそれを拾いあげ、携帯の中を確かめた。
「もしかして、この中に何か手掛かりが………」
私は一心不乱に探した。
通話は、全て非通知。
メールの受信フォルダを以前にさかのぼる。
すると……
「これって…………」
私は妙なメールを見つけた。
最初のコメントを投稿しよう!