TЯAP 7

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私の目に入ったのは、包帯代わりに足に巻いていた布切れ。 これは確か、アメがとっさに自分のスカートを破って、私に足に巻いてくれた物……… 今思い返すと、やはり「私を助けたい」という、アメの言葉に嘘偽りはなかった。 私は、黒幕を許せないはち切れんばかりの気持ちを言葉にせず、私はその布切れを大事にポケットにしまった。 「沢咲これを使え。一本あれば充分だろ」 萩野は保健室の奥から松葉杖を持ってきて私に手渡した。
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