TЯAP 7

11/68
前へ
/406ページ
次へ
相変わらず、廊下は静かで薄暗い。 …………薄暗くて今まで気付かなかったが、窓をよく見ると中庭に続く窓以外ガラスではなく、鉄板の様な物がはめ込まれていた。 「こんなの初めからあった………?」 確か2階3階の窓は 防弾ガラスになっていたはずだ。 「初めからこうだったぞ。まったく………用心深い奴らだ」 防弾ガラスでも充分障害になるが、1階では逃げる隙すら与えない為か分厚い鉄板がそこにあった。 だが萩野はそんなこともお構い無しにスタスタと歩き出した。 松葉杖をつきながら私もそれに次いで歩き出した。
/406ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5367人が本棚に入れています
本棚に追加