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(まっ……こんなもんだろ。)
和樹はのんきにしていると、保護者達が泣いている事に気づいた。
(おいおい!!何泣いてんの!?)
和樹が呆気にとられていると、校長は泣きながら立ち上がり、拍手をし始めた。
そしてそれに習うように、会場の人々は立ち上がり、和樹に拍手を送った。
和樹は軽くペコッとお辞儀をして、席に戻った。
和樹が席に戻ってくると、彩は号泣していた。
「和樹くん……今まで頑張ったんだね。これからは私がいるから大丈夫だからね!!」
彩は泣きながらもとびっきりの笑顔でそう言った。
「ありがとう細川さん。」
和樹もとびっきりの笑顔で返した。
そんな暖かなムードのまま、入学式は幕を閉じた。
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