第2章【入学式】

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(まっ……こんなもんだろ。) 和樹はのんきにしていると、保護者達が泣いている事に気づいた。 (おいおい!!何泣いてんの!?) 和樹が呆気にとられていると、校長は泣きながら立ち上がり、拍手をし始めた。 そしてそれに習うように、会場の人々は立ち上がり、和樹に拍手を送った。 和樹は軽くペコッとお辞儀をして、席に戻った。 和樹が席に戻ってくると、彩は号泣していた。 「和樹くん……今まで頑張ったんだね。これからは私がいるから大丈夫だからね!!」 彩は泣きながらもとびっきりの笑顔でそう言った。 「ありがとう細川さん。」 和樹もとびっきりの笑顔で返した。 そんな暖かなムードのまま、入学式は幕を閉じた。
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