第4章【彼の闇と彼女の光】

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(にしても彩……エプロン結構似合ってたな。) 和樹はリビングで1人そんな事を考え、にやけていた。 ───待つこと20分。 彩はカレーを2つ持ってやってきた。 とりあえず見た感じ異常はない、むしろとても美味そうだ。 不安要素の欠片もない。 「私特製『パンチカレー』、召し上がれ!!」 ……料理名を除けば。 (まぁ……カレーをマズく作れるヤツなんてそういないだろ。大丈夫大丈夫。) 和樹はそう言い聞かせ、一口食べてみた。 「…モグモグ……うん、美味し───」 バァァン!! そこまで言いかけ、後ろに思いっきり吹っ飛んだ。 まるでパンチをもらったかのように。 「……辛れぇ……み…ず…。」 和樹は口中が痛く、喋ることさえままならない。 「え?和樹何て言った?」 しかし彩は和樹の必死の一言を聞き逃していた。
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