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(にしても彩……エプロン結構似合ってたな。)
和樹はリビングで1人そんな事を考え、にやけていた。
───待つこと20分。
彩はカレーを2つ持ってやってきた。
とりあえず見た感じ異常はない、むしろとても美味そうだ。
不安要素の欠片もない。
「私特製『パンチカレー』、召し上がれ!!」
……料理名を除けば。
(まぁ……カレーをマズく作れるヤツなんてそういないだろ。大丈夫大丈夫。)
和樹はそう言い聞かせ、一口食べてみた。
「…モグモグ……うん、美味し───」
バァァン!!
そこまで言いかけ、後ろに思いっきり吹っ飛んだ。
まるでパンチをもらったかのように。
「……辛れぇ……み…ず…。」
和樹は口中が痛く、喋ることさえままならない。
「え?和樹何て言った?」
しかし彩は和樹の必死の一言を聞き逃していた。
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