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(こんの悪魔ぁぁぁ!!わざとやってんだろぉ!!)
和樹は心の中で叫んだが、口の中はそれどころではない。
「……み……ず」
最後の力を振り絞り、和樹は言葉を発した。
「水?わかった。とってくるからちょっと待っててね。」
彩は聞き取ることに成功し、キッチンに向かっていった。
(どうやったらこんなに辛くなるんだろ?今度レシピでも聞いてみようかな。)
そんな事を考えていると、彩が水を持って戻ってきた。
和樹はそれをまるで砂漠でオアシスの水を飲む様な勢いで飲み干した。
「口の中が…い……痛い。」
そう呟きながら部屋に行き、アメを口に含みながら、
(次から飯は絶対オレが作ろう。こんなんじゃ身がもたない。)
と決心した和樹であった。
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