第4章【彼の闇と彼女の光】

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午後は2人で学園内を散策する事にした。 「あっ!!和樹見て!!スーパーがあるよ!!」 「スーパー!?……ホントだよ。『マーケット・桜花』って名前なんだ。」 「おっ!!和樹、和樹!!あっちには薬局がある!!」 「今度は……『桜花薬局』ってリアルに外でもありそうだなオイ。」 「和樹!!あそこにコインランドリー発見!!」 「……あっちには銭湯もあるぞ。……まるでこりゃ一つの町だな。」 周りをグルリと見渡し、和樹は唖然としていた。 「でもデートスポットがなくて残念だね。」 彩は隣でうなだれている。 「……言っとくけど、ここはあくまで学校なんだからな?」 和樹は半分は自分に言い聞かせるためにそう言った。 (パンフレットで読んだけど……こいつは想像以上だぜ…。いつか独立して国にでもなるんじゃね?) そう思った和樹は、ふと彩に聞いた。 「なぁ……オレって総理に向いてるか?」 「えっ!?そ、そうり?…創梨?走里?祖瓜?」 「オレは梨を創り出してないし、里も走らないし、瓜の祖先みたいなやつでもないから。つか今言ったこと忘れて。」 一度でいいから彩の頭の中が見てみたくなった和樹であった。
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