不思議な現実

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理由は詳細までは覚えていない。おおよそは覚えているが……三度程、些細な事から今の妻とまだ付き合っている時別れを提案された。 理由の一つは、あまり覚えていない。多分、本当に些細な事だったと思う。 お互い精神的なタイミングが悪くケンカした事だった。 私にも悪い所は、数多くあったが。 そんな事が頭を過ぎった時、友人は 「よく君についてきてくれてるでしょ?」 「うん」 「あんまり君が考えても無駄と思うよ?どうせすぐにケロッとしてるんだから。」 「そうだっけ…?」 「大体、悩み言ってきて、その後連絡がこない内は安心してる。」 「そっか…そうだな」 私は、何故か納得した。いつも、この友人が言う通りになっている気がしたから。 『他人だから解ること』か。 確かにあるよね。 自分は当事者だから視界が狭まっていていつも持てる視野が 狭くなっている事とかあるでしょう? しかも、自分が考えを持ってしまったら、なかなか意見を変えなかったり、後に退けなくなったり…見えっていうのかな? そんな不器用や一面ない? 多分、持論だけど人は自分自身を不器用だと感じてしまう部分があって、それを許されるようとする理念があるんだと思う。 (話しが少し宗教みたいだね。私は宗教関係者じゃないからね。) 素直、難しい事だよね? 正直とは違うし、実直でもない。 「素直になれ」 簡単にいうけれど、人によっては困難な難題な気がする。 素直か…それで人生うまく行くなら、みんな素直になる努力をするのかな 私は努力できたかな? 考えて行動して結果、なにかを失った 失ったものはわからない。 けれど何か大切な大きななにかを無くしていきながら時間が流れている気がした。 ゆっくりと、でもどこか荒々しい。 表現しにくいが時間の感じ方が変わったと思う
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