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俺は勇者だ。
うわぁ、コイツ痛いって思っただろ?
ああ、ゴメン。逃げないで、寂しくなるから逃げないで。
いやしかし、勇者ってのは嘘じゃない。いやマジで、これホント。
まぁ、魔王によって苦しめられている連中からすれば早く何とかせんかい。って話なんだが、まぁ落ち着け。
今は敵の本拠地だ。魔王の城だよ魔王の城。
今ちょうど休憩中。ゲームで言う最後のセーブポイント。
この扉の向こうに魔王が待ち構えてるんだが、いきなり襲ってくるとかねーよな?
「おい、━━━。」
仲間の━━━が呼んできた。
若干緊張気味だなコイツ。
「いよいよ最後だ気合いいれてこうぜ。」
「ああ。こんな所で死ぬのは勘弁だしな。」
どうせ死ぬなら街の皆が取り囲んで俺の死を悲しむ。みたいなシチュエーションがいいな。
「そろそろ行きましょうか?」
杖をもった回復要員が言った。
そうだな。行くか。
俺達は立ち上がり、何故こんなに大きいのか甚だ疑問のドアを開く。
そこに待っていたのは━━━━
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