極道の息子

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そして小学校を卒業した。 何処の中学に通うかやけど、俺は家の近くの市立中学に通った。 そこは悪ばっか集まる史上最低の中学と呼ばれてた、通称『死の四中』やった。 チミちゃんは反対したが親父は喜んでいた。 チミちゃんと親父は口論になり、親父はキレた。 親父はチミちゃんを殴り続けた。 でもチミちゃんは動じずに叫び続けた。 俺は怖かった… でもチミちゃんを守りたかった。 俺は親父のナイフを持ち出し、親父に突き付けた。 「チ、チミちゃんに手出すな!」 『ダイ…』 『何や?お前に俺が刺せるんか?!』 「刺したる…チミちゃんを守る為やったら!」 『ダイ…(泣)』 「オラァ~!!」 ガッ! 親父は俺の手を掴んでナイフを取り上げた。 『どうしたダイ?手が震えてるぞ(笑)』 「う、うっさい!黙れ…」 『ハッタリだけで生きてきたお前が、人を刺すなんて出来る訳ないやろ(笑)』 「くっ…」 ドカッ! 親父は俺の腹にパンチを放った。 俺は声も出せずにその場に倒れた。
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