極道の息子

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そして入学式… 俺は四中の学ランを着た。 それは新しく買った物ではなく、親父が昔使っていた学ランやった。 長ランにドカン。 俺はこれからハッタリだけじゃない不良にならなアカン様になった。 チミちゃんはよう似合うって言うてくれた。 『昔の父ちゃんを思い出すわ☆』 「えっ?」 『うちが入学した年に父ちゃん卒業やったんやけど、入学式見に来てたわ(笑)』 「な、何で?」 『新しい人材探してたらしいわ。先生達は大騒ぎやったけど☆』 「…」 『でもかっこよかった…うちそれからずっと父ちゃんの事追いかけてたもん(笑)』 「極道やのに?」 『その時は知らんかったんよ(汗)今は関係ないけどね☆』 「じゃ~何で一緒に住まんの?」 『父ちゃんがアカンって言うんよ…』 「やっぱり…」 『極道と一緒やったら危ないからって、この家買ってくれたの。だから父ちゃんたまに来てくれるやろ?』 「うん…ま~ね。」 『父ちゃんホンマは優しいねんで☆』 「知ってる!じゃ~行ってくるわ☆」 『あ~ちょっと待って!』 「んっ?」 チミちゃんは何か取りに行って帰って来た。
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