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「ねぇ、舞夜ちゃん」
「ぁ、何?!」
良かった、友達のお陰で大津木と目が離せた。
大丈夫かな、アタシ顔ニヤけてないかな?
大津木とアタシは、正直あまり接点がない。
一、二年の時同じクラスだった訳でもない。
大津木は生徒会長だが、アタシはHR長で別に生徒会役員な訳でもない。
勿論、同中な訳でもない。
あるとしたら、友達の友里ぐらい。
その子がきっかけで、大津木と少し話す様になったぐらい。
でも、三年になって大津木とも友里とも同じクラスになった夏に、それ迄あまり話した事がなかったが大津木と凄く話が盛り上がった時がある。
その時の話の内容はあまり覚えてないが、アタシは大津木と話しながら思った。
『あぁ、この人はアタシ自身を見てくれる』
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