Imitation breasts

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貴絵さんは常に話題の中心でいようとする人だ。空気を読むことなど頭の中にはない。むしろ自分が中心になるように突っ走る。 「隣り、座ってあげるわ」 上から目線で俺の返事も待たず、彼女は横の椅子に身体を落ち着かせた。 「今日もお美しいですね」 リエが貴絵さんにカウンター越しで話かけた。 貴絵さんは一瞬嬉しそうな顔をしたが 「女より綺麗なあんたに言われると、嫌味に感じるね」 と答えた。
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