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私は電話では無くメールで返事をした。
何故なら、私は口下手な方で、会話に成ったら、絶対に言い負ける自信があったからだ。
メールの利点は、慎重に言葉や言い分を考えられる所で、冷静に話を出来る所だ。
この頃には既に、『世界を守護する者達』の下書き的な物を考え始めていた為、自分で言うのも何だが、多少の文力には自信があった。
それを駆使すれば、きっとこの危機を乗り越えられる。
母との討論を続け、気がつけば一時間以上経過していた。
流石に何か食べようと、相変わらず汚い海が見える場所で荷物を下ろす。
俗に言う『バックパッカー』と呼ばれる人達が背負うリュックだけあって、約15㍑は入る様に成っていた。
その分重いので、下ろすだけでも大騒ぎになる。
それを何とか下ろして、私は食糧を入れている場所を空けた。
ぎっしり詰められたカップメンが溢れそうに成っている。
しかしその中の一つを手に取り、ビニールを剥がそうとした所で私は手を止めた。
貴重な食糧を一つ食糧するのは厳しいと判断したからだ。
私はカップメンを地面に置き、一番下に入れていた飴を一つ取り出し、それを口に放り込んだ。
糖分には、人間の神経に働いて満腹感を与えてくれると言う。
飴は長期保存も出来るので、この旅では後も重宝する事に成った。
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