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「話しが分かる奴で良かった」 「ふふ、弟さんのこと大切なのよね」 「ばか!そんなんじゃねぇよ」 「戻ろうか。弟さん、ふて腐れてるわよ」 零菜が後ろを振り返りみさきに言った。 「じゃ、頼むな」 二人は未影のいる所へ戻った。 「私クラスメートの村上零菜です」 零菜は未影に手を差し伸べた。 「みっ未影です」 未影は零菜の手を握った。 (未影の野郎…。零菜の手を握りやがって。零菜もやりすぎだろ) (村上さん…。やっぱり可愛い…) 「あのっ…、村上さんは兄貴とは何でもないんですよね?」 「クラスメートよ、それ以下でもそれ以上でもないわ」 「じゃ…あの…彼氏は…」 「ほら、バス来たぞ」 ナイスタイミングでバスが来た。
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