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未影は自分の部屋にルンルンな気分で戻っていった。
「ハァ~…」
みさきは大きなため息をついた。
翌日─
「今日もいい天気だなぁ」
伸びをしながら未影が言った。
「こんないい天気でも、オレには曇り空に見える…」
朝食のパンを食べながら、みさきが言った。
「行ってきます…」
(ハァ~オレの最悪な日が始まろうとしている…)
「あっ、兄貴一緒に行こうぜ」
「何で一緒に行くんだよ、一人で行けよ」
「いいだろ、兄弟なんだから」
「それが嫌なんだ!!」
「兄貴って、昔っからそうだよな、無愛想で…」
「じゃぁ聞くけどな、いっつも笑ってる奴のどこがいいんだよ」
途中でみさきが遮った。
「笑顔はみんなに元気を与えるんだよ」
未影はにこっと笑い言った。
「気持ち悪いんだよ、バカ」
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