好き、嫌い

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いつか君は 「愛なんて嫌い」 って言ったね。 それは、君が、間違った愛ばかりを見てきたから……。 本当の愛を見ていないから……。 出来損ないと、失敗作だとナイフを突きつけられてきたから。 すごく辛かったね。 ふわふわした髪の毛を指に絡めて僕に寄せ付ける すごく良い香りがする……。 君は失敗作なんかじゃないよって言う代わりにぽんぽんって頭を軽くたたく。 君は、涙を流した。 それから、君は大人になって、次は「変わることのない、本当の恋がしたい」って言ったね。 僕は、君に変わることのない恋をしていました。 君は、僕じゃなく遠い未来を見た。 君の瞳に僕は居なかった……。 すごく苦しくて、寂しいけど。 言ってみた。 「好き」 「ありがと、好きだよ」 涙がでるくらい嬉しかったよ。 でも、それは、君の優しさ。 いつまでも僕を見てくれていなかった。 なのに僕は気付かないまま。 君が言った。 「嘘の時間は終わり」 視界がぼやけて、君を見れなかった。 僕を撫でてくれた手の温もりも 照れて、顔を逸らした時に見せてくれた横顔も 全て、偽り でも、好き 嫌いになれなくて……。 君はきっと、僕と壊れてしまう恋をしちゃったんだね 悲しいだけの涙。 遠い未来に咲く花を育てる。 きっと、色は薄い青紫 悲しみの色。 でも、きっと君は壊れない恋をしてくれるよね 愛って嫌いな言葉もいつか、大好きになって。 いつか、人を愛して。 未来を歩んで。 僕には出来なかった事を出来る相手に出会って、笑顔のあふれる 壊れない恋をするんだね? 君の笑顔が大好きだから。 僕は君を見つめるだけ。 「ありがとう、さよなら」 君の胸に 薄いピンクの可愛らしい花が咲くことを願って。 僕の胸には いつか、澄んだ空みたいな花が咲く。 いつまでも君に幸あれ
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