一ノ刻 地図から消えた村

11/23

125人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
ガチャガチャ扉と格闘を続けていると、後ろからまた声が聞こえた。先程の女の声で、何かぶつぶつ言っている。 勢いよく後ろを振り返ると、あの女の霊が囲炉裏の向こうの扉を摺り抜けて行くのが見えた。 扉に近づいて見たが、扉からは何か異様な気配がした。開けてみようとしたがびくともせず、開かなかった。 「こんな時こそ、先程の射影機を使うのでは?」 古泉が後ろから不意に助言をくれた。いきなりで少しびびったのは秘密にしておこう。
/65ページ

最初のコメントを投稿しよう!

125人が本棚に入れています
本棚に追加