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目が覚めるとそこは村だった。
確かに昨日はいつも通り学校から帰って、いつも通り家族で夕飯を食い、いつも通り自分のベッドで寝た。そしていつも通りベッドで目覚める、はずだった。
それがなんだってこんな…わけも分からず知らない村にいるんだ。地面に横たわっていた自分の体を起こし、改めて辺りを見回してみた。
なんというか…古めかしい。一昔前、それこそ昭和時代を思わせるような建物が立ち並んでいた。多数並んでいるその家屋に共通することといえば、全て朽ち果てており、到底人の住めるような状態ではないことだろう。
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