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「鍵、だな」
「鍵ですね。玄関の物でしょうか?」
「馬鹿言え、あそこは俺達が入ってきた時には開いていただろうが。なのに俺達が散策している間に鍵がかかったらホラー以外の何物でもないだろうが。」
「でもこれはホラーゲームですし」
…まあそうなんだが。
ここで言っていてもしょうがないと、俺達は囲炉裏の間へ戻った。すると、今度はあの女が二階へ登っていくのが見えた。
「行ってみましょう」
そろそろと二階へ上がった瞬間、今度は女が扉を摺り抜けて部屋の中へ入って行った。また何やらぶつぶつ呟いている。
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