赤い手帳

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時々、窓の外を人の気配が通り過ぎる。 たいまつを手に、何かを囁きあいながら通りを歩いて行く。誰かを探しているようだ。 でも真澄さんではない。 遠くでは、何かのお祭りのような悲しげな歌が歌われている。 この村は「祭りの日に消えた」と言われている。 その日を、ずっとくり返している。    
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