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走りよる。必死に走ったが、届かなかった。直前で閉まる扉。押しても引いても開きそうになかった。また封印されているようだ。
扉を撮影すると、紅い蝶が写りこんだ。他に風景などはない。
「なんだよこれ…」
とりあえず来た道を戻ろう。そう思い後ろを振り向くと、松明や長い棒をにぎりしめた男達がいた。みな同じように生気のない顔をし、ゆっくりと近づいてくる。
「なっ…いつの間に…!」
射影機を構える。またあの女の時のように映像が流れてくるのだろうか。少し身構えながらタイミングを計って撮影する。
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