二ノ刻 双子巫女

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双子地蔵とは、ここにあるのと同じ物だろう。確かに村の各所で見たが…全部を捜せというのだろうか。 「早く…祭が始まってしまう…」 地蔵に近づくと、紅い蝶が地蔵の周りを飛び始めた。これを目印に探せばいいらしい。 早速探そうと来た扉を戻ろうとしたとき、倉の青年から声をかけられた。 「もし、どうしても村から出られないようなら…また来るといい。何か助けになれるかもしれない」 なるほど、彼はお助けキャラなのだろう。敵意も感じられなかった。こちらの話は通じないようなので、俺は返事をせずに中庭から出た。  
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