二ノ刻 双子巫女

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村の各所を回ってようやく鍵を二つ手に入れ(ご丁寧に鍵は村の端と端の地蔵にあった)あの巨大な門を開けた。 開けてすぐに屋敷があると思ったのだが、目の前には川があり、橋の向こうにまた門があった。 なんとなく小走りで橋を渡り、さっきの門よりは小さいがやはりおおきな門を開いた。 屋敷の玄関の前には白い着物の女が立っていた。笑っている。狂ったように笑い声をあげている。顔は、見えない。 暫く唖然としていると女の姿は消えた。当たり前だが笑い声もやんだ。恐る恐る玄関に近づいて見たが、女はもう現れることはなかった。  
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