三ノ刻 大償

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まず目に飛び込んできたのは、ズタズタに裂傷ができた、顔だった。いつの間にか大広間には雷の光に照らされる大量の死体が広がっていた。 どれも悲痛な、恨めしそうな視線を虚空に投げ出している。 「―――っ!!」 一瞬後、胃の中の物がせりあがってくるのを感じたが、ぐっと飲み込み視線を反らせた。    
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