001:ユウとミウ

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「………なぁ槌屋。ホントに放課後尾行すんのか」 弁当を食べて、残った昼休みの時間を持て余して俺と槌屋はポーカーをすることにした。 華丘美羽はまだかえって来ていない。 「あぁ。だって情報を集めたいんだろ?」 槌屋は手札を三枚捨てて三枚引いた。 「それは情報を集めるっていわねぇよ。ただのストーカーじゃねぇか。 ……ってかそんなことして華丘美羽の何がわかるんだよ」 くそ…全部揃ってねぇ……。 捨てだな。 「いつどこで何をしてるだとか……一日の動きを知る事ができるぞ。ツーペア」 「それをストーカーっつうんだよ!変態野郎。ノーペアだ!」 「へへへ…百円頂き」 俺達のするポーカーは金を賭ける。負けたら百円。 ロイヤルストレートフラッシュをだすと所持金全部だ。 まぁ奇跡でも起こらないかぎり滅多にない。 カードを混ぜて山札をつくり、そこから心の中で 「ずっと俺のターン!ドロー!」 と意味もなく叫びながら5枚引く。 「俺はそういう変態じみたのは嫌だ。っつうか常識的に駄目」 また揃ってないな……捨てだ。槌屋はニヤニヤしながら一枚すてる。 こいつ…フォーカードか。 「なら華丘美羽の情報収集はどうするんだよ?」 「そりゃお前会話しかないだろ。普通の事だし、その方が手っ取り早い」 山札からフォーカード以上のカードを願いながらドローする。 ここで逆転できるのが主人公!! 「は、そりゃ無理だって言ってんだろ。さっきの二人見ただろ?顔さえ見ないんだぜ!?奇跡でも起こらない限り会話は無理だ。 ストレートフラッシュ!!はっはっは!百円は頂きだぜ!」 「………奇跡ねぇ」 「どうせノーペアだろ?はい百円!」 俺は引いた手札を見て思わず笑みがこぼれた。 そう…… エグゾディアを…… 引いたのだ!! 「奇跡……起きるかもしんねぇな? ロイヤルストレートフラァァァァァッシュ!!!」 サイフがぱんぱんになった。
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