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「え?」
彼女はたしかに「うん」といった。
「付き合ってくれるのか………?」
「うん」
彼女は確かに今、うなずいた。
顔を縦に振った!!うんって言った!!
はぁ!?う○こなんて言ってねえよ!!
この瞬間、あの華丘美羽は俺の彼女になったんだ……!
………い、一応確認しよう。
「あの……は、華丘?うんってことは……俺の彼女になるって事だぞ?」
「うん。みう、こうらの彼女」
その瞬間華丘美羽は、何一つ感情を表に出したことがなかったあの華丘美羽は
初めて可愛い天使のような笑顔をして、そう言ってくれた。
誰も見たことがない、その笑顔を。俺だけに。
ドキューーーーン!!!
K.O!!
可愛すぎる!!!
そんな顔ができるのか!
みう、こうらの彼女
だってお!!!!プギャァァァッァァァ!!!!!!
「こうら、嬉しいの……?」
華丘美羽の言った事を頭で繰り返し、嬉しさと照れ臭さで思わず笑みが零れた俺(はたから見ればどうみても変態)を見て可愛く首を傾げてそう尋ねて来た。
「そりゃ嬉しいに決まってるさ!!ずっと好きだったんだから!!」
「……そう」
彼女は顔を俯かせて、どこぞのエ〇ァパイロットを彷彿とさせるように呟いた。
………ってあれ!?あれれ?
イケメンの木村にどんなに甘い言葉囁かれても、何も変化がなかった華丘美羽の頬が……赤く………。
「て、照れてる……のか?」
華丘美羽は顔を俯いたまま目をきゅっとつぶって、返事の代わりに恥ずかしそうにこくこくと二回小刻みに頷いた。
……可愛い。
一生大事にする。離さない。
「ありがとう華丘!!こんな俺だけどよろしくな!!」
華丘美羽はその小さな手で俺の服の裾を掴んで、俺を見上げる。
そしてとどめをさされる。
「こうらとみう、もう恋人…同士……。だから…華丘…いや。
みうって……呼んで?」
ホデュアッ
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