001:ユウとミウ

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華丘美羽 1000年に1人の天才と呼ばれるほどの学力を誇る秀才。 ずば抜けた運動神経と小柄ながら抜群のスタイルを併せ持つ超優等生美少女。 男子は誰も手が出せなかったあの高嶺の花のあの華丘美羽が………俺の彼女……。 よかった……告白して本当によかった。 一年間ずっと思い続けて……やっと…やっと……!! 「わ、わかった!み……みう…でいいんだな!!」 名前で呼ぶのって、かなり恥ずかしいもんだな。 華丘美羽は満足したようにニコリと笑って頷いた。 ってか俺名前間違えられてた気が。 これから付き合っていく恋人同士なのに名前を間違えて覚えられたら困るな。 「あ、俺の名前ゆうじゃなくてマサルな!」 「ゆう……って、読まないの……?」 「そうも読めるんだけど、ほんとはマサルっていう…」 「ユウとミウ…一文字違いだけど、ウがいっしょ…!ユウが、いい……」 「何言ってるんだよ!俺の名前は元からユウだよ!」 「ほんと……?」 「あぁ!そうさ!」 てなわけで俺は神良 ユウだ!よろしく! マサル?誰そのおっぱい星人。 改名した俺はまず大事な事を思い出した。 「あ、じゃあ…連絡先……交換しよう」 連絡がとれなきゃ話にならんよ。 華丘美羽はまたかわいらしくこくりと頷いてポケットからスマホを取り出した。 「ロイン(トークアプリ)のID教えてくれたら俺から送るよ!」 彼女はスマホをじっと見つめながら、なれない手つきで指をゆっくりと動かしている。 あぁ、夢みたい………。 と、突然華丘美羽はスマホを縦にふりふりと降り始めた。 「……あ、ふるふるじゃなくてもID見せてくれたら大丈夫だよ」 「……!あぅ……」 あぁぁぁあああぁぁあ!! ミスった所も可愛いいあぃいいい!!! あぅ……って! あぅあぅあぅ……。
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