001:ユウとミウ

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「へぇ!そうなのか!おめでとう!マサル!よかったじゃねぇか!」 おろ……?なんか調子が違うな…。 「おぇ?あぁ…ありがとう。」 「ははっ!何だよ?そんな腑に落ちない顔して?」 「いやぁ、いつものお前と違うなぁと思って……まぁ、ありがとよ!」 「ははは!何だよそれ! そろそろ白状しやがれこのデオシキリボ野郎」 突然、槌屋がキレ出した。 白状…?訳わかんねぇこいつ……。 「な、何をだよ」 「そろそろ隠し☆カメラだしやがれぇえぇ!!ドッキリ☆大成功の看板だしやがれぇぇええぇ!!」 胸倉を掴んで耳元でそう叫ばれた。 やはりおっぱい野郎はおっぱい野郎だった。 「ドッキリじゃねぇよ!!本当だ!!」 「おまえら、俺のことが嫌いだからってバスケ部総出でこんなわかりやすいドッキリ☆仕掛けやがってぇえぇ!!」 槌屋嫌われてるの?と思ったみなさんへ……。 そりゃそうでしょ。 二人の女の子に殺し合いさせるような名前してるんだから。 多分、槌屋の最期は良いボートに乗ってるんだろうな。 「だから……ドッキリじゃねぇって………」 「うるさぁい!!説教してやるからおまえら並べ!!男子・女子・男子・女子で交互に並べ!!」 聞く耳をもたねぇなこいつ……。 「だから本当だって言ってるだろ!!」 「しょぉぉこ持ってこぉぉぉぉい!!」 その時、体育館の入口から天使の声が聞こえてきた。 「こうら、ただいま」 可愛い証拠がやってきてくれた……! 華丘美羽のこうら、ただいまという台詞で、槌屋は全てを理解したようだ。 口をワナワナと震わせた槌屋の顔は絶望に満ち溢れていた。 「なんでお前みたいな奴が!!びえぇぇええ!金かえせぇぇ!」 そう叫びながら俺の胸元を掴み前後に激しく揺らした。 「痛い!痛い!やめろ!なんか首がモ゛ギッて……」 「こうら……!」 華丘美羽は慌てて俺につかみ掛かっている槌屋の腕をはずして、俺を心配してくれた後に、怒りの表情あらわに槌屋を睨んだ。 いつもと違う華丘美羽を見てあわてふためく槌屋。 「こうらをいじめる人、きらい……!」 槌屋は再び保健室に運ばれた。
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