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まぁ……いろいろゴタゴタしたものの…。
おっぱいキャプテン、変態顧問がいなくても我がバスケ部は泉堂がなんとかしてくれたのでしっかり練習メニューをグダる事なくこなすことができて、本日の部活は終了した。
何故泉堂がキャプテンじゃないのか今だにわからない。
練習が終わるまで華丘美羽は健気にも待ってくれていた。
華丘美羽の存在があったせいか、今日のバスケ部員はかなりはりきっている様子だった。
華丘美羽がマネージャーになってくれたらバスケ部は強くなるかもしれない。
マネージャーは、実はもう一人二年生の女の子がいるのだが……まぁ後に語ることにしよう。
今日は風邪で休んで来てなかったし。
練習を終えて汗まみれの体をふきながら、かばんを持って体育館の入口で待ってくれている華丘美羽の所へ駆け寄る。
なんか……いいな。こういう感じ。
「こうら、お疲れ様」
「あぁ、待っててくれてありがとう!お疲れ様」
この可愛い顔を見ているだけで今日の疲れは吹き飛ぶ……。
華丘美羽と横に並びながら歩いて、男子更衣室の前まできた。
「さてと……じゃ着替えてくるから待ってて」
と、更衣室に入ろうとした時、華丘美羽が後ろから一緒に入ってきた。
「ちょっっ!!駄目だって!!ここ更衣室!!」
華丘美羽は頭に?を浮かべながら首を傾げた。
この娘、類稀なる秀才じゃなかったっけ……?
「あ、あのな、ここは男子が着替える所だぞ?女の子は入っちゃ駄目なんだぞ?」
華丘美羽はこくこくと小刻みに頷いた。
「な、ならよろしい。ここで待っててくれ。早く着替えてくるから!」
「うん。待ってる」
今の台詞にかなりドキュンときた……。
胸ドキュン?ド胸キュン?これがド胸キュンか……。
華丘美羽を待たせないためにも光の早さで更衣室に飛び込み、着替えを終えた。
むっ……汗くさいな。
となりの奴の体臭消しスプレーをぶんどり体中に大量にかけて投げ捨てた後、臭くないか確認……。
うむ。ばっちりだ。
「おい!俺のスプレー…」
「うるちゃい!!」
「ホデュアッ」
急いでかばんを背負い、外で待ってくれている華丘美羽の元へ走る。
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