001:ユウとミウ

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そして彼女は俺の横を通り過ぎる時、小さい声でたしかに言った。 「………わかってたよ」 華丘美羽は教室の扉をパタリと閉めて田淵先生の元へ向かった。 「……マサル?何突っ立ってんだよ」 わかってたよ……?もしかして華丘美羽は… 予知能力があるのか!? 「おい…どうしたマサル。座れよ」 「槌屋……華丘美羽は人間じゃないかもしれない」 槌屋は口をアホみたいに開けて俺を見る。 餌を欲しがる金魚かお前は。 「マサル……。死んだ方が良いと思うぞ。 ホデュアッ」 後一回でお前の顔はもこもこいいだす。 「いいか?!華丘美羽はさっきの木村のキスに全く動じてなかったよな!?放送がかかるのをわかってたんだよ!予知してたんだ!!」 「す、SUGO-Iね」 「華丘美羽はやっぱりただ者じゃない!」 回りからクスクス笑われてるのは気のせいだろうか。 いや、笑われてるのは木村だよ。 きっとそうだ。 ざまぁみろ木村。 ふへへへへへへへへへへへへへへへへえへへへへへへ
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