こ と だ ま

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       線 香 花 火    ─ * ─ * ─ * ─ 線香花火がパラパラ 浴衣姿の可愛い君に 何度も夢中で見てしまう 振り向いた君は どうしたの? と笑いながら言う 君の笑顔に僕はもう とろけてしまいそうだ 僕は顔面赤裸々に 何でもないよと言う 線香花火に再び 目を向けると 切なく散った 僕らの恋もいつか 線香花火のように 切なく… 儚く… 終わった 今年も暑い季節が やってきた 友達が花火をやろうと 誘われ一緒にやった ふと線香花火を やっている友達が 目にとまった ずっと見ていた 気づいたら 頬を伝うほろ苦い雫 いつの間にか 君の笑顔で 頭を埋めつくされて あの頃が 愛おしくなって でももう会えなくて もう戻れなくて… 僕はひたすら 空の月を見上げた…       ひろ       たか  
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