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賢王の後に王座に座ったのは愚王であったらしい。
信仰を金に変えたのだ。神の名を嘘で汚し、民から金を巻き上げる大罪を犯した。
これが、欲なのであろう…女神は教会と言う牢獄にて、偽りの教えでまつられているらしい。
王が全てを握っているあの国では、嘘の信仰に文句をつけた民衆が、信仰に背いたと虐殺されたらしい。
これを期に異端は一斉に駆られてしまい、国土は瞬く間に血に染まったそうだ。女神の美しさは…地に還った血がまた血を作り地に還る為なのであろう。
そんな連鎖は止めなければいけない。
愚王はあろうことか、我等が4人は全て神話の登場人物と嘯き、女神信者として実在しない者にしてしまったらしい。
生きてきた時間を汚されるとはこの事であろう。
こうなってからでは遅いかも知れないが、女神は教会から出して欲しいと私にお願いをした。
命を懸けて、また国に帰らなければいけないらしい…。
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